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◆魔女

魔女とは、竜の種を胎内に宿して生まれ、竜の魔力を操る者たちの総称。
絶えず強大な竜の魔力に侵されており、次第に狂気に支配されてしまう。
狂気を抑えるたった一つの手段は、竜を喰らい「竜の血を摂取する」こと。
しかし血を摂取することで胎内の竜が育ち、やがて竜が腹を喰い破って生まれてしまう。
だいたい魔女が17歳になる前後に「その刻」は訪れるため、
魔女は生きるために竜を喰らいつつも、未来に絶望している。
狂気に支配されるのが先か、竜に喰われるのが先か……いずれにせよ呪われた存在である。

◆ヴァーネリア

巨大な竜骨がそそり立つ世界「ヴァーネリア」
森、草原、渓谷、山脈など自然が豊富で、中世程度にしか文明は発達していない。
この世界は「奉皇」を最高指導者に頂く「奉皇庁」が治めているが、
その権力は世界の隅々まで行き渡っておらず、奉皇庁一帯を「国」としてその周辺までが統治されている。

◆魔女のネグラ

辺境の森の奥深くにある魔女の集落
かつてはいくつかのネグラが点在していたが、十年前の惨劇により他のネグラは全て壊滅している。
また、多くの魔女が竜に喰われたり魔女狩りで命を落としたため、魔女は十人足らずしか残っていない。
ネグラのはずれには、死んだ魔女たちの墓が数えきれないほど乱立している。
それは、幾世代にも渡って竜の呪いが存在することの証明である。