CHARACTERS

綾波たちより大きく遅れ、つい最近になって【重桜】の主力艦隊へ入隊してきた期待のルーキー。
ずば抜けて優れた聴力と速力を併せ持ち、任務に生かす。しかし危険を察知する能力についてはかなり低く、自らトラブルを招いてしまうことも……。
その点を周囲から怒られつつ、都度しっかり反省して、合同大演習中にめきめきと実力を伸ばしていく。
実力者揃いである大勢の先輩方にしばしば出番を奪われつつも、合同大演習のルールを巧みに制し、パートナーである駿河と共にＭＶＰを目指す。

島風と同期である【重桜】の新人メンバー。現在では、仕事をきっちりこなせるようになっている。
気難しい表情で近寄り難いオーラをいつも身に纏うが、それは人付き合いが苦手な本性を隠すためであり、本来は優しい人物……
であるものの、最近は鬱屈としたストレスをなかなか晴らせず、心の奥底でのツッコミはやたらと激しい。
ある日の演習で偶然にも島風と組むことになり、それが駿河の運命を大きく変えていく。

【重桜】所属。
（指揮官には）とことん献身的で、
呼ばれてなくてもどこからか現れ甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる。

指揮官についての過激な言動で常に各陣営の注目を集めている、【重桜】（じゅうおう）上位メンバーの１人。
重桜のためなら他者を見下す言動をとることもあるが、本人の実力が非常に高いので誰もうかつに逆らえない。
どんな発言にもしっかりした思惑があり、実力も伴っているので、友人も敵も等倍で増やし続けている。
今回は合同大演習の企画と主催を行っており、大勢を色んな意味でドキドキさせている。

大人の雰囲気を漂わせている【重桜】の中堅メンバー。
いかなる時も余裕を持ち、穏やかで、それでいて正確に物事へ対処できる能力の持ち主。味方としては頼もしく、敵に回すと恐ろしい。
実は「恐いものがとても苦手」という弱点があるものの、あくまで顔には出さないのでその弱点を知る者は極僅かに留まっている。
パートナーの高雄と共に【重桜】を堅実に支えている。

【重桜】の古参メンバーの１人で、誰もが認める実力者。
「鬼神」のごとき鮮烈な闘いを披露するが、普段は控えめで物静かな女の子。
一見何事にも無関心のようだが、いざ夢中になると誰よりも頑張る努力家。
合同大演習の参加に向け、黙々と自主訓練に励んでいる。

赤城のパートナー。彼女を「姉さま」と呼び慕っており、実力も彼女に比肩する。
普段は仲間思いの常識人であり、赤城の暴走(？)を止めることができる貴重なストッパーとして扱われることが多い。
ただし、戦いに関しては赤城とわりとよく似た考え方で、彼女に同調することもしばしばあり、抑止力としては今一つ期待できないところもあるのが玉に瑕。
ともあれ、冷ややかな物言いとは裏腹に情に厚い人物なので、みんなから慕われている。

【ロイヤル】出身で、【重桜】の艦隊に所属している人物。
立ち振る舞いそのものは、さながらロイヤルレディのようだが、調和を重んじる【重桜】に馴染んでおり、思いやりも十分。
合同大演習ではその経歴から訪問客の受付を任されている他、山城と組んで演習本戦にも参加する。
妹分たちと共に合同大演習を無事成功させるべく尽力して回っている。

質実剛健で武士のごとき気風を持つ【重桜】の中堅メンバー。
お洒落や流行り事は苦手で、その手の話題に混ざることは稀だが、決して興味がないわけではない。
同期の愛宕と共に、皆の頼れる先輩として日々の業務を務めており、教官役を担うこともある。
愛宕とは正反対の気質で、彼女にはしょっちゅう言い負かされてしまうためちょっと苦手としているが、仲自体は良いようだ。

【重桜】の行く末を担う、最も重要な祭事を取り仕切っている御狐（みこ）。
赤城など大人たちにまだ政治力では敵わないことに焦りを抱いているが、同時に憧れの気持ちも持っている。
かの三笠から引き継いだ「連合艦隊旗艦」として厳格に指導されているものの、その甲斐もあってさらに実力を高めつつある。
合同大演習の開催は長門の意思でもあり、波乱の予感を抱えながら、長門もまた大きな試練に挑むことになる。

【重桜】の神社の巫女。カンレキによるものなのか本人は何かと不幸に見舞われやすいが、御祓いや祭事の腕前は本物。
失敗をしても根が明るいので周囲から疎まれてしまうこともなく、うまく艦隊に溶け込んでいる。
そんな彼女に試練が訪れる。日頃からパートナーを組んでいる姉とは分かれて、金剛と共に合同大演習に関わることになったのだ。
慣れない仕事がてんこ盛りの中、山城の新たな挑戦が始まった。

重桜艦隊で「呉の雪風」と呼ばれている、大人顔負けの実力と度胸を持っている女の子。
持ち前の幸運（？）を細かい部分でも何かと偉そうに自慢してくるが、実力が伴っているので許されている。
実際には人を労わることもでき、島風や駿河の先輩としての自覚も徐々に芽生え始めているが、まだまだ子供っぽいところも多い。
合同大演習では成り行きで主に綾波と組むことになり、ある人物に差をつけるべく、多くの舞台で大暴れする。

ジャーナリスト（新聞記者）…ではなく、自称・見習い文屋。
【重桜】内で起こる事件をスクープして、母港新聞にしては号外を出しており、いつのまにか半公式の扱いでとりあげられるようになっている。
他所の陣営のメンバーが大勢集まる合同大演習は、彼女にとって絶好の機会であり、メモ片手に演習場を駆け回る。
目下の目標はユニオンの英雄である「エンタープライズ」を取材すること。

どことなくお金にうるさく、そしてどことなくとも、とっても猫っぽい工作艦。
猫じゃらしに弱かったりし、ひょっとして本当に猫なのでは……と思えるような一面も。
しかし彼女の実態は【重桜】トップの類稀な技術を持つメカニックであり、数々の奇抜な発明品で陣営を支えている。
商才についてはばっちりで、副業？本業？をこなしており、今回は合同大演習の司会を兼任することになった。

鬼を彷彿とさせる容姿の少女で、外見のわりにはえらく落ち着きがあり達観している。
その、まるで人生を悟りすぎたような雰囲気から、何かと色んな人が相談しに訪れるほどの人望がある。
何もないときは、姉の長良の作った魚雷テンプラを「しゃきさく」と楽しみながら、釣りや将棋をして気ままに過ごしている。
合同大演習には支援専任ならと、何となく参加した。

【重桜】所属、特型駆逐艦に属す双子の一人で、妹の「電」とは違う赤い髪が特徴。
おませさんであり、背伸びしたがりなお年頃。何かにつけて「なるほどね」と解説するが、大体斜め上を行く解釈であり、意味が正確に分かっているかは疑わしい。
それゆえ電とともに、急に何かよくわからないことを喋りだすのが定番。意味を深く考えてはいけない。
合同大演習には艦隊の姉妹を代表して参加している。
「なるほどね！これは『オトナノツゴウ』ってやつね！」

「男勝り」という言葉がぴったりな【重桜】の女傑。
凡人では持ち上げることも叶わない艤装やナギナタを易々と使いこなすが、平和な世の中では少し才能を持て余し気味。
合同大演習という舞台でも「演習」という形式上、至って気楽に構えている。
しかしそんな伊勢の真価を問われる事態が、数日後に起きようとしていた……！

とても忘れっぽく、５分前のことでも覚えていないことがある困った小さなお姉ちゃん。そのうえ方向音痴でもある。
日々の業務に差し支えそうだが、周囲からの助けと、要点を書いたメモなどを使って大きなトラブルは無く過ごしている。
ひとえに本人の性格が善良だからであろう。むしろ仕事は出来るほうである。
合同大演習にどうして参加することになったのかは恐らくもう覚えていないと思われるが、それで困ることも無いので平気。

【重桜】で様々な艤装や物品を「購買部」の体裁で扱っている艦船。
万能店員として商いを巡って明石と対立することもあるが、実は意外と仲が良い。
不知火本人はお化けのように淡々とした雰囲気を持っているが、人を気にかけることにも長けた情に厚い人物。
合同大演習では、陣営を問わず物品の売買を行って演習を盛り上げる。

【重桜】の赤城と加賀の補佐をしている人物で、一般事務にかけて右に出る者は居ない。
花札を嗜み、ユーモアのセンスも持っているが、生真面目であるがゆえに気苦労を負わされてしまうことも。
妹や仲間たちと共に慰安旅行に出かけていたが、赤城が合同大演習を開くと旅先で知り、一人着の身着のままで【重桜】へ戻ってきた。

ひたむきに努力を続ける、優等生越してガリ勉タイプの【重桜】陽炎型の駆逐艦。
雑誌や本を集めて地道に勉強に励んでいるが、仲間たちとの交流も忘れていなく、活発で明るい一面もある。
合同大演習においては交通整理など地味な仕事も進んで引き受けている。
彼女が健在な限り、大きな事故が起きても備えは万全。

金剛の妹。【ロイヤル】育ちの姉と違い、根っからの【重桜】育ちであり、気品溢れる金剛に憧れている。
……が、憧れてはいるものの、本人は専ら「拳で語る」性分であり、凛々しくも猛々しい部分が多くを占める。
合同大演習では金剛と分かれて活動しており、独自の道を究めるのか、それともまた別の何かを見つけるのだろうか。

【重桜】の艦隊の中でも最古参に近い人物で、皆から「大先輩」「三笠さま」と呼ばれるほどの大ベテラン。
かつてまだ情勢が安定していなかった頃、【重桜】が躍進するため奮闘し、多大な功績を残した。
現在は一線から身を引いているが、その気勢は全く衰えておらず、後輩たちを導いたり時には面白い話に率先して乗っかっていったりする好人物。
合同大演習では運営のサポートに徹しているが、そこで思わぬ騒動に巻き込まれる。