ファルコム
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日本ファルコム株式会社
代表取締役社長

近藤 季洋氏

1998年日本ファルコム入社
2006年取締役を経て2007年7月社長就任。
現在もプロデューサー、ディレクターとして、
自らゲーム制作の陣頭指揮を執っている。

日本ファルコム株式会社

「軌跡」最新作の物語がシリーズ最大の舞台エレボニア帝国で幕を開けます。
新たな舞台、新たな主人公たち、新たなゲームシステム…全てが一新され、
新しいチャレンジが満載の「英雄伝説 閃の軌跡」はRPG好きであれば
一見の価値ありのタイトルに仕上がりました。
シリーズを知らない人でも新たなスタートを切る本作は絶対のお勧めです!

閃の軌跡 公式サイト:http://www.falcom.co.jp/sen/

御社の中での「ガラパゴス化」はありますか?
独自の進化がある部門やスタッフはいますでしょうか?

結構いますね。ファルコムはプログラマだからプログラム、グラフィックだからグラフィックといった形にこだわりません。
キラリと光るものをいくつか持っていれば、それに磨きをかけてもらいます。
グラフィックデザイナーでも自分でプログラムを組んでフィルターを作成する人もいれば、ゲームバランスをチューニングする人もいます。
自分でエフェクト作成して実装してしまうプログラマもいれば、シナリオを書きながらゲームデザインをするプランナーもいます。
開発だけでなく、営業や広報といった他の職種でも同じですね。


RPGの主人公は男、女、どちらでプレイすることが多いですか?
つける名前にこだわりがありますか?

男が多いです。
名前はキャラのデザインを見て、なるべく合うものを考えてみます。
デフォルトの名前がある場合は、そこに制作者のこだわりが感じられることも多いので
そのままプレイすることもあります。


今後の日本のRPGに求めるものは?


停滞しないで常に進化していくこと、です。


ファンタジー独特の表現「魔法」をもし使えるとしたら?

自分で空を飛んで通勤したいです。
転移すればいいのではと突っ込まれそうですが、
やっぱり風を感じたいです。


キャラクターを作るうえで拘る部分はどこでしょうか?
キャラクター以外で近藤様がこだわる所がありましたら
教えてください。

常にここを拘るぞ、というのは実はありません。
強いて言うならタイトルやキャラクターが変われば拘る部分も必然的に変わってくるはず
なので毎回きちんと考える、というのが拘りです。
キャラクター以外であれば、ユーザーが触れるところは可能な限り拘りたいと
思っています。
インターフェースなど基本的なものはもちろん、NPCの配置場所、テキストの文字数や
行数、キャラの移動速度、マップの広さ、全てを気持ちよく手触りよく。
とにかく違和感を感じないでゲームを楽しめるよう配慮します。


国内で好きな場所、創造意欲を掻き立てられる場所はありますか?

自宅近くにある里山です。
田舎で育ったので自然の中が落ち着きます。


クリエイターを目指したきっかけは?

ファルコムに入社して初めて開発に関わるようになった瞬間。
実は最初、事務職志望で入社したんです。


ガラパゴスRPGと聞いてどんな印象でしたか?

ネガティブに使われることもある「ガラパゴス」というキーワードを
堂々と掲げる思い切りの良さがさすがだなと思いました。


応援メッセージを頂けないでしょうか?

ガラパゴスRPGというコンセプトが今後リリースされるRPGに具体的に
どう落とし込まれていくのか楽しみです。
アイディアファクトリーさんのようなメーカーがいらっしゃると
ゲーム業界が面白くなると思います。応援しています!